カルカッソンヌからほぼ西方向にむかって走ること約2時間、サンチャゴ・デ・コンポステラに向かう巡礼ルートにあるサン・リズィエ(St-Lizier)
に着きました。
ここはレンガ造りの大聖堂と、その内部にあるフレスコ画で知られています。
大聖堂で目立つのは、14世紀建造トゥールーズ様式八角形の鐘楼です。
フレスコ画はかなりの部分、絵が剥がれたのか、それとも絵が傷んだため上から漆喰を塗ったのでしょうか。全体像が見えなくなっていました。
併設の回廊は、規模は小さいものの、柱の彫刻が細かく味わいがあり、全体的にとてもよい感じに枯れています。雨で緑もより鮮やかで、古い石造りの壁とのコントラストがきれいでした。
大聖堂内にある聖母子像です。
同じくキリストの磔刑像です。
大聖堂は12世紀に建造を開始したとのことですが、回廊や像にロマネスク様式が見られました。
肝心のフレスコ画ですが、大聖堂内の照度が足らなくてまともな写真になりませんでした。画そのものについても、11世紀のものだけにかなり不鮮明だったのが残念でした。
大聖堂を出て、村の周囲を散歩していたら、古い石畳が残る道がありました。
木組みの家もありました。この家からピレネーが美しく見えるというような意味の看板がかかっていました。
小さな村なので、いつの間にかさっきの大聖堂の裏手に出てきてしまいました。
12世紀からそのままかどうか分かりませんが、歴史を感じさせる石畳です。
お昼になったので、この村のカフェでランチにすることにしました。
ガランとして、営業しているのかどうか分からないようなカフェです。
でも、出てきた食事はおいしかった。
パンにチーズとハムを乗せて焼いたもの(要するにクロックムッシュです) にサラダ。
レタスがシャキシャキしていました。
こちらは、チーズのロースト。
このカフェでは英語が通じてよかったです。
(2011年6月)