2012年7月10日火曜日

カストル ゴヤ美術館がある町

カルカッソンヌの北方、車で1時間半ほどのカストル(Castres)へ行きました。
ここはスペイン絵画の巨匠: ゴヤの美術館があることで知られています。

ゴヤ美術館はカストル市庁舎の中にあります。





 出発が遅かったので、美術館に着いたら、もう昼の休憩時間まであと20分しかなくて、仕方なく絵は超早見になってしまいました。
ゴヤはスペインでゆっくり見たらいいか・・・って。

美術館の前はフランス庭園がきれいです。
写真の左側に見える建物との間にアグー川が流れています。
絵を見るのにバタバタしましたが、その後この庭を見てゆったりできました。
後でガイドブックを見ると、この庭園を設計したのは、かのベルサイユ宮殿の庭園を手がけたル・ノートルだということが分かりました。
小規模だけど、とても良いお庭です。


美術館の受付外にあったゴヤの自画像のひとつがポスターになっていました。
ゴヤが50歳ごろの作品だそうです。
美術館のすぐ東側を流れるアグー川です。
流れに対して直角に造った小さな人口滝がありました。












 川の向こう側の建物は、それぞれ違った色が塗られていてかわいらしくなっています。

川沿いの建物の屋根瓦が四枚重ねになっています。まるで瓦のミルフィーユです。
実用ではなくて、装飾のためなのでしょう。瓦の自重だけでも相当なものだと思うのですが、壁も分厚く重いのでバランス的に大丈夫なのでしょう。









公園のすぐ南にある市の劇場です。立派な建物で、窓の中の曲線模様が特にきれいでした。
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美術館の裏(北)へ行くときに見つけた日時計(かな?)です。
写真ではちょっと色が飛んでしまいました。









ゴヤ美術館の北側にある、サン・ブノア大聖堂の入口です。
これも立派な建物です。外から見ても、何と壁の厚そうなこと。
どちらかと言うと、スペインを感じさせる建物でした。


 も少し北に向かって歩いていくとジャン・ジョレス広場があります。
ジョレス(Jean Léon Jaurès)は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したカストル出身の政治家で、「フランス社会主義の父」と言われる人です。

広場では、金曜日でしたが、ちょうど市が立っていました。全部で10軒あるかどうか、という程度の規模でしたが、フランスだけあってチーズ屋さんが目立ちます。
 こちらもチーズ屋さんです。この店のチーズはちゃんとショーケースに入って、保存状態も良さそうです。黒板に「バッファローのモッツアレラ」と(たぶん)書いてありました。各種チーズが揃っています。
チーズと並んで野菜・果物も売っています。日本でもおなじみの野菜ばかりでした。
レストランに入ると時間とお金がかかるので、この広場にあったパン屋さんで軽い昼食にしました。午後はミディ運河に行かなければなりません。
オレンジジュースのラベルにある「PAGO」というのはスペインのメーカーですよね。このあたりではよく見かけました。
(2011年6月)