2012年7月4日水曜日

ラングドック地方のペイルペルテューズ城

 前のケリビュス城と並んで人気があり、また規模が大きいのが、このペイルペルテューズ城です。

ケリビュス城に上がったとき、少し離れたところにもうひとつ城が見えていたのがこのお城だったようです。

この城は、受付付近にちゃんとした建物があります。でも、城は入口付近からは、近づきすぎていてよく見えないのです。
 入口で入場料6ユーロを払って、右がわから反時計回りに山すその道を上がっていきます。

 

森の中の道を数分歩いて、入口の反対側にまわったぐらいのところで視界がひらけて城が見えてきます。






























ケリビュス城ほどではありませんが、それでも上っていくにしたがって、風は強くなってきます。階段を登るときにはロープを頼りにするのが安全です。







 そびえ立つ城壁です。
よくこんなに高く造ったものです。
 敵からの攻撃に備えて、ちゃんと銃眼なども備わっています。











この城も、上まで行くと少し平らなところがあります。
ここも建物の屋根は無く、壁だけが残っています。
絶壁の岩の上に、更に空に向かって城壁を立てています。ここまでしたのだから、この城を陥落させるのはたいへんだったことでしょう。
 塔の上部は崩れてしまっています。どれぐらいの高さだったのでしょう。











 城の一番高いところから撮った写真です。
戦艦を艦橋から眺めているようなカンジです。
規模はこちらの方が大きいのですが、先に行ったケリビュス城の急峻さとビュービュー猛烈な風により、強い印象が残りました。
いずれにしても、カタリ派の信者たちの強烈な信仰心が感じられる場所でした。
 下にある村 Duilhacです。

遅いランチを食べようと行ってみると、住宅ばかりの村でした。
唯一開いていた村はずれのオーベルジュでお食事をいただきました。







メニューがフランス語だけで困っていたら、隣のテーブルのご夫婦が通訳してくれました。
ブリュッセルから来たベルギー人でしたが、「フランス語は分かりにくいから」と慰めてくれました。

で、ありついたのがカナールのコンフィ(上)と、ハムとアンチョビのサラダです。
カナールはまずまずよかったけど、サラダはハムもアンチョビも塩っからかった。




塩味がきついと、ついついワインが進みそうになります。でも、まだここからカルカッソンヌまで走らなければならないので、自重して白ワインをグラス1杯のみに。






塩気が口に残っているのを「中和」させるためにクリームブリュレをいただきました。
どこでもあるデザートですが、どこで食べてもまずハズレが無いのではないでしょうか。
 一度どこかで砂糖をこがし過ぎて苦ーくなってしまった失敗作をたべたことがあるぐらいで、不味く作りようがないデザートです。
(2011年6月)