2012年7月28日土曜日

バルバストのゴルフ場内ホテル


「つなぎ」で1泊だけしたバルバストBarbasteのゴルフ場内の宿泊Les Bastides Du Golf d'Albertです。

フランス人とゴルフってあまりつながらないような気がしますが、フランスにもちゃんとゴルフ場はあちこちにあります。

平日の夕方だったこともあるのでしょうが、誰もプレーしていませんでした。
ゴルフするにはちょうど良いお天気だったんですけど、もったいないですね。
ベッドルームは2階にあります。
ここの宿泊はメゾネットスタイルで、2階にベッドルームと洗面所・シャワーがあり、1階がリビングとキッチン、トイレとなっています。









結構、広々としていて、一度に2人で洗面所を使うことができるようになっています。

 今日は移動で疲れたから、レストランで食事をしようとしたのですが、また適当なところが探せなくて、しかたなくスーパーでパテや乾パン、野菜類を買ってきての「部屋食」となりました。
 食べたものの写真はだいたい撮るのですが、この日はそれどころか1階部分の写真も撮らず仕舞いでした。
余裕がなかったですからね。




翌朝、朝食は別部屋で用意されるということでしたが、指定の時間に行ったのにまだ準備できていないし誰も居ませんでした。
ちょっとたってから「パンを買ってきた」って、係りの人が戻ってきました。
ここはあまり泊る人もいないのでしょう。
やっぱりフランス人とゴルフの結びつきはあまり強くないのかも知れません。
(2011年6月)







                                   
                                                                           

シャトーがある美しい村 フルセス

Fourcés, seule bastide/castelnau rond de Gascogne
フランスの美しい村に登録されているフルセスFourcèsに立ち寄りました。

ここは、この地方で中世に建てられた要塞都市バスティッド(bastide)の典型と言われています。
現在、村に要塞はありませんが、真ん中の緑の部分に土を盛った上に要塞が建っていたということです。
 村の入口を流れるオーズ川沿いに建っているシャトー。
15世紀に建築されたもので、現在はホテル・レストランになっているようですが、中には入れませんでした。

 村の西側の門は時計台になっています。
広場を囲む家々。木組みの家もあります。
 小さなプラタナスの森のようになった広場。
この場所に、昔は要塞が建てられていたということです。










丸い広場の周囲に道がぐるっと曲がってついています。
 村の入口にある案内図です。
川が村の外側で濠の代わりとなって、この要塞村を守っていたのでしょう。

もう今はのんびりした静かな田舎の村ですが、百年戦争の際にはイングランドとフランスの間で奪い合いになったそうです。
(2011年6月)


2012年7月27日金曜日

ローマ時代のモザイクがあるモンレアル・デュ・ジェールとセヴィアック

今日はちょっと移動距離が長い日です。
ビアリッツから東北東へ、直線距離でも180kmぐらいのところまで行きますが、その間に3箇所立ち寄りするという忙しい日になりました。

2時間半ほど走ったら、ブドウ畑が見えてきました。ワインのぶどうだろうからこの辺りの町でランチをしたらいいかなって思いながら走っていると、小さな村に入りました。
石造りの壁の建物が並んでいるのですが、レストランとおぼしきところがありません。
 小さな広場の周囲に2階建ての家が建ち並んでいます。
左は長方形の木組みの中にレンガを装飾として嵌め込んだ壁が美しい家です。









同じようにレンガを装飾に使った個人住宅。木組みのパターンが変わっています。



 さっきの家の下階はカフェになっていました。飲物なら出せるということなのでコーヒーをいただきました。
深い軒というか、2階部分が全部ひさしの役割を果たしています。


ここはどこですかって店に人に訊ねたら、アルマニャック地方のサン・ジュスタンSaint=Justinという村だということです。

アルマニャックといえば、コニャックと並ぶフランの代表的なブランデーです。
ここは、アルマニャックの中でも最高級なものを生産しているバ・アルマニャック Bas Armagnac地方の西北端なんだそうです。

ハードリカーはもう飲まなくなってしまいましたが、もうちょっとこのあたりを見る時間があったら良かったです。が、今日はこれ以上寄り道するヒマはありません。



 それから更に走ること小一時間。やっとモンレアルへ着きました。正式には、ジュール県のモンレアルなので、モンレアル・デュ・ジェールMontreal-du-Gersといいます。
ジュール県は、その風景や気候から「フランスのトスカーナ」と呼ばれています。

この辺りにはローマ時代のモザイクが残っていて、市庁舎の中にある博物館で展示されています。


村の中心にある市庁舎とその前にある駐車場です。
お昼休みの最中なので、とても静か。
こういう小さな村の良いところは、駐車するのに困らないことと駐車料金がタダなことです。道も簡単で迷うようなこともありません。
 とりあえずランチと思ったけど、短時間で食べられるようなところが無かったので、お店でサンドイッチを買ってその隣のバールで飲物を買って・・・。
今日のランチは合計で8.90ユーロと安上がりでした。



博物館の中に展示されているモザイクの中で一番立派なもので、ベイリーブとフィグなどが表現されています。ベイリーブはローリエ(月桂樹)のことで、ローマ時代には英知と栄光のシンボルとして勝者に米リーブで作った冠が与えられました。







こちらのモザイクはまるでタピストリーのようです。













市庁舎の前に張ってあった観光ポスターです。

上のローマ時代のモザイクは、すぐ近くにあるセヴィアックという村から発掘されたもので、今でも発掘作業をしているということです。
2kmほどしか離れていないというので、行きました。








セヴィアック Villa Gallo Romaine de Séviacの入口を入ったところです。
ここは4-5世紀頃のローマ・ヴィラがあったところだそうです。
ヴィラというのは、上流階級のカントリーハウスのことで、普通は周囲に農場や畑があって自給自足ができるような体制だったそうです。





 まだ発掘が続いているということでしたが、この日は誰も作業をしている様子がありませんでした。











当時の様子を再現した模型です。





 モザイクの数々です。
いろんなパターンがあって、その場所に応じて使い分けられていたようです。





































これは浴室だそうです。















側廊にもフリル模様のモザイクが。
千五百年も前、ローマ人たちはここでどんな生活をしていたのでしょうか。
(2011年6月)



2012年7月24日火曜日

ビアリッツ 大西洋岸にある高級リゾート

フランス大西洋岸にある高級リゾート ビアリッツに行きました。

街はずれにビーチがあり、きれいな砂浜が続いています。
 海水浴には少し早い時季なのと、雨上がりで曇りという天気のため、ビーチには殆ど人影がありませんでした。

 街中の海岸沿いのメインストリートです。
さすがに街並みがきれいです。このあたりにある高級アパートも、夏は予約でいっぱいになるのでしょう。
今は豪華ホテル・レストランになっているオテル・デュ・パレHôtel du Palais。
かつては、ナポレオン三世の妻 ウージェニー皇后の別荘だったそうです。
ウージェニー皇后はグラナダ生まれだったので、このスペインに近い場所に別荘を建てたのでしょうか。

この日は「予約で一杯」(パーティーらしい)とのことで、内部を見ることはできませんでした。




門のそばにある天使2人が入ったアート。高級感があります。


門のところにメニューがありました。ここも高級感があります。
メインのところを見ると、魚はスモークサーモン 67ユーロ、ボラ 41ユーロ、ヒラメ 55ユーロ。肉は鳩の胸肉43ユーロ、鴨75ユーロ、ラム41ユーロとけっこうなお値段です。
ここにメニューを張っておくだけで、かなりの数のヒヤカシ客を撃退することができるでしょう。

高級リゾートになくてはならないカジノです。
目の前が大西洋という最高のロケーションに建っています。
ここに来たら、この大海原のように気持ちを大きく持ってもらいたいというカジノのねらいがよく分かります。
カジノのそばにある、これも海を見ることができるテラスにあるベンチです。

カジノに行かない人や、カジノに行ってお金が亡くなった人は、ここで海を眺めると良いですね。








 ビアリッツにある高級チョコレート店 C Henrietです。
この箱には500g入って38ユーロという値札がついています。
えっ? そんなに高くないですか?
海が近いしスペインが近いということで、夜は地元のタパスバーへ行きました。
人気店らしく、開店直後から満席状態です。

最初はエビとゆで卵のピンチョス。ちょっとキャビア(魚卵)ものっています。
これはサーディンの酢漬けです。
おいしくておかわりしました。

 ムール貝にホタルイカのガーリック焼きです。ホタルイカもおかわりしてしまいました。

各種シーフードにおいしく冷やした白ワインとフランスパンが加わって、もう大満足でした。
勘定を払うと、地元のリキュール酒を「飲め!」って飲ませてくれました。
これで57ユーロ。オテル・デュ・パレでのスモークサーモン一皿分にもなりませんでした。
(2011年6月)

2012年7月23日月曜日

ピレネー山麓の美しい村 サール

アイノアの近くにある、これもフランスの美しい村 サールへ行きました。

アイノアよりも、更に小さな村です。
小さな広場のまわりにホテルやレストランなどのお店がかたまっています。
 これはパンとケーキを売っているお店です。

村でただひとつのホテル。
ここのレストランで出されるお料理は、田舎らしからぬモダンさとおいしさで有名だそうです。

 この建物、ちょっとスイスっぽくありませんか。コーナーに大きな石を嵌め込むところと、ベランダに花が飾られていないところを除けば似ているように思います。
国が違っても、山が近いところは家の造りが似てくるということなのでしょうか。

バスク風のタワーです。十字架はありませんでしたが、教会のようでした。
壁は、石を嵌め込んだように見えますが、実は石造りの上に白い壁を塗っているそうです。白い壁が虫除けの役に立つためだとか。
また、建物の窓が小さいのは、革命以降、窓の大きさで税額が決められたからだそうです。
この村で焼き菓子を売っているお店です。
屋台のように出店していました。
いろいろ売っていましたが、買ったのは小さなパウンドケーキ様のもの。小さいサイズのものが2ユーロです。
1個買うと、紙袋に入れてくれました。
まだ温かく、サブレのような香りがします。
お昼ごはんが軽かったので、ちょうど良いオヤツになりました。
(2011年6月)