2012年8月24日金曜日

ボルドー 交易で栄えた美しい町

今日は、ボルドーでレンタカーを返す日です。
時間があるので、ガロンヌ川Garonneを渡って、メドック方面のブドウ畑を見にいきました。

 ガロンヌ川の向こう側は低地であまり起伏がありません。
大昔は泥だらけの沼地だったとか。ガロンヌ川が川上から運んできた土砂が堆積してできた土地だったのです。

ボルドーのワイン地区としては、オー・メドックもメドックも グラーヴも他の地区よりも遅れてぶどう作りを始めました。
この地がワインのブドウ栽培に適したことを知っていた人たちが、貴族など、元の地主から土地を買い取ってブドウを栽培し始めたのです。

今は世界的に有名なシャトー・マルゴーChâteau Margauxの創始者レストナックも、そういう人たちの一人だったのでした。

そういう高名なワインを生むブドウ畑なのですが、景色はと言えば、起伏もほとんど無くて何とも単調で絵にならないところでした。







ボルドーの町中、大劇場Grand Théâtre付近です。
大劇場は18世紀のもので、新古典派建築の代表と言われるすばらしい建物で、パリのオペラ座建築の際もこの劇場を参考にしたそうです。
 道の向こうに見える2つの塔はサンタンドレ大聖堂St-Andreのものです。
この大聖堂の最も古い部分は11世紀に建築されました。
空に突き刺さるような尖塔は、フランス・ゴシック建築の典型と言われています。








内部はステンドグラスがとてもきれいでした。





これは大聖堂のすぐ東にある、ペイ・ベルラン塔Tour Pey-Berlandです。













この変わった形の塔は新しいものです。人に聞いても良く分からなかったのですが、どうも住宅ビルのようでした。

屋根が無い 観光バスが走っていました。
きっと雨が少ないのでしょうね。

古い建物をバックに 路面電車が走っています。路面電車の車両は市電という軽いものではなく、普通の電車を路面で走らせているような、とても立派なものでした。


 チョコレート屋さんがありました。チョコレート、ビスケット、マカロンと窓の下に書いてあります。
メゾン・ド・ショコラによく似た色のテントでしたが、”メゾン・・・”までは同じで違う店名でした。
 今日泊まるホテルは旧市街にあります。
カーナビを頼りに走って、近くまで行くのですが、そのたびに通行止めで道が通れなくなっています。
自転車の右に車止めが見えるでしょうか。
 自転車が無いと分かりやすいです。
この太い柱が進入を妨げるのです。

旧市街の中心部に入る道路がいくつかあるのですが、どれもこれもこのように進入禁止になっていて、車で入れませんでした。

 仕方なく、先にレンタカーを返却してタクシーでホテルに向かうことになりました。

 こういう進入禁止のところにあるマシンです。
旧市街ゾーンは、時間帯によってですが、許可を受けた車しか進入することができないのです。
タクシーはちゃんとアクセスカードを持っていました。カードをマシンに読ませると、進入禁止の柱が一時的に下がって進入可能になるのです。

後になってホテルの人に聞いたり、表示やマシンをよく見てみると、マシンのインターフォンで「ゾーン内のホテルに行くんだから開けて!」と言えば、カードが無くても進入ができることになっているようです。
問題は、それをフランス語でどうやって言うかということと、進入できたとしても、旧市街ゾーンの中の道は細くて狭くて一方通行が多いので、ホテルにうまくたどりつけない可能性があるということです。

ボルドー はずいぶん立派な町なのですが、人口は23万人ほどで、拡大ボルドー地域でも70万人以下といことです。
町の建物に必要な膨大な量の石灰岩は、サンテミリオン地区で切り出されたものが使われたのだそうです。
(2011年6月)